運動するたびに「ストレッチはちゃんとやりましょう」と聞くけど、なぜそこまで大事なの?
結論から言うと、ストレッチはケガの予防、パフォーマンス向上、疲労回復に欠かせない基本習慣です。
しかも、ただストレッチすればいいわけではなく、「運動前」と「運動後」でやり方が大きく異なることをご存知ですか?
この記事では、そんな運動前後のストレッチの正しいやり方やNG例、続けるコツまでを初心者向けにわかりやすく解説します。今日からできる簡単なメニューも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ストレッチを運動前後に行うべき理由とは?
ストレッチは単なる“準備運動”ではありません。目的ごとに重要な役割を果たします。
- 運動前は、筋肉を温めてケガを予防
- 運動後は、筋肉をほぐして疲労をリセット
筋肉が冷えたまま激しい運動をすれば、肉離れや関節の痛みのリスクが高まります。一方、運動後に筋肉を放置すると、翌日に疲労や筋肉痛が残ってしまうことも。
これらを防ぎ、快適にトレーニングを継続するためには、運動前後のストレッチをセットで行うことが不可欠なのです。
運動前におすすめのストレッチ【動的ストレッチ】
運動前に行うのは「動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)」です。これは体をリズミカルに動かしながら筋肉や関節の可動域を広げ、身体を運動に適した状態に温めるストレッチ方法です。
代表的な動的ストレッチ
レッグスウィング
方法:足を前後に振って、股関節と太もも周りを動かす
→股関節・腰回りの可動性アップ


アームサークル
方法:両腕を大きく回す
→周りの可動域をアップ

ハイニー(その場で膝を高く上げて走るもも上げ)
方法:ももを高く上げる
→ 心拍数を上げ、全身を温める


呼吸を止めず、リズムよく動くのがポイント。準備運動の後にこのストレッチを取り入れることで、筋肉がしっかり目覚めて運動時のケガ予防につながります。
運動後は【静的ストレッチ】で疲労回復
運動後には「静的ストレッチ(スタティックストレッチ)」を行いましょう。こちらは、関節を動かさずに筋肉をじっくり伸ばす方法です。
運動で疲労した筋肉に働きかけ、筋肉の緊張を緩めて、疲労物質を排出しやすい状態に整えます。
代表的な静的ストレッチ
- ハムストリングのストレッチ
→ 座って前屈し、太ももの裏を伸ばす

- カーフストレッチ(ふくらはぎ)
→ 壁に手をついて、片脚ずつかかとを押し下げる

- 肩・背中のストレッチ
→ 両手を上に伸ばして大きく背伸びをし、息を吐きながら左右に体を倒す


反動をつけず、20〜30秒ほどゆっくりとキープ。深呼吸しながら行うことで副交感神経が優位になり、心身のリラックスにも効果があります。
ストレッチでよくあるNG例と改善方法
ストレッチの効果を最大限に引き出すには、正しいやり方を意識することが重要です。
よくあるNG例
- 痛みを我慢して無理に伸ばす
- 呼吸を止めてしまう
- 静的ストレッチで勢いをつける
改善のポイント
- 「気持ちいい」と感じるところで止める
- 呼吸を意識してリラックスする
- 静的ストレッチはゆっくり行い、反動を使わない
ストレッチは競争ではありません。無理せず、継続していくことが最も大切です。
ストレッチを習慣化する3つのコツ
どんなに良い習慣でも、続かなければ意味がありません。ストレッチを毎日続けるには、**「楽にできる仕組み化」**がカギです。
- 時間を決める
→ 朝起きた後・運動前・寝る前など、毎日同じタイミングで実施 - アプリやタイマーを活用
→ ストレッチアプリやタイマーを使うと時間管理が楽 - 短くてもOK!と割り切る
→ 「完璧」を目指さず、まずは1日3分からでも十分効果あり
「今日はサボってもいいや」を減らすには、「やる時間」と「やる内容」を固定するのが最も効果的です。
初心者向け!簡単にできるストレッチメニュー例
「いろいろありすぎて迷う…」という人のために、5分以内でできるおすすめメニューを紹介します。
運動前(動的ストレッチ)※各30秒
- レッグスウィング(左右)
- アームサークル
- ハイニー(左右)
👉 合計:約2分〜3分
運動後(静的ストレッチ)※各30秒
- ハムストリング(左右)
- ふくらはぎ(左右)
- 肩・背中
👉 合計:約2分〜3分
※スマホのストップウォッチを使えば、無理なく管理できます。
よくある質問(FAQ)
Q. ストレッチは毎日やった方がいいの?
A. はい、短時間でも毎日続けることで柔軟性と血流が改善されます。
Q. ストレッチだけで痩せますか?
A. 大きな消費カロリーはありませんが、代謝が上がりやすくなり、ダイエットのサポートになります。
Q. 朝と夜では、どちらにストレッチをすべき?
A. 朝は目覚め・体温上昇に、夜はリラックスと疲労回復に効果的。どちらもおすすめです。
まとめ|ストレッチで運動効果を最大限に引き出そう
ストレッチは「運動前後のケア」として、トレーニングの成果を左右する大切な要素です。
動的ストレッチで身体を温め、静的ストレッチで疲労を癒す。これだけで、運動効果が飛躍的に高まります。
今日から無理なくできるストレッチを、あなたの生活習慣に取り入れてみませんか?
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