かかりつけ医とは?基本の定義と役割
「かかりつけ医」とは、日常的な体調管理や病気の初期対応を行う“身近な主治医”のことです。風邪や生活習慣病などの診療だけでなく、健康相談や予防接種、健康診断の結果フォローなど、地域医療の中心的な存在です。
厚生労働省も、「地域包括ケア」の要としてかかりつけ医を推進しており、信頼関係を築くことで健康寿命の延伸にもつながります。
「診療所」と「総合病院」の違い
診療所(クリニック)は、日常的な診療を行う「かかりつけ医」の役割を担う医療機関。一方、総合病院は入院や高度医療を必要とするケースを担当します。
まずはかかりつけ医が症状を把握し、必要に応じて専門医や病院を紹介することで、“地域医療の連携”がスムーズに機能します。
かかりつけ医を持つ4つのメリット
症状の変化を早期に発見できる
定期的に通うことで、過去の診療記録や生活習慣を踏まえた早期発見が可能になります。
「最近、血圧が高めですね」「以前より体重が増えていますね」といった“小さな変化”に気づけるのがかかりつけ医の強みです。
不調時もすぐに相談できる安心感
急な発熱や体調不良でも、信頼関係ができていれば電話や予約もスムーズ。初診扱いにならないため、待ち時間や心理的ストレスが少ないのも大きな魅力です。
専門医との連携がスムーズ
持病がある人や検査が必要な場合も、かかりつけ医が紹介状を作成し、最適な専門医へつなげてくれます。診療情報の共有ができるため、無駄な検査や重複診療を防げるメリットもあります。
医療費や通院時間の負担が軽減
いきなり総合病院を受診すると「紹介状なし加算」がかかるケースがあります。
まずはかかりつけ医に相談することで、時間・費用・ストレスの3つを節約できます。
信頼できる「かかりつけ医」の選び方
通いやすさと診療時間をチェック
継続的に通うにはアクセスの良さが重要。自宅や職場から近く、土日や夜間診療の有無も確認しておきましょう。
話しやすさ・相性の良さを重視
医師の人柄や説明の分かりやすさも大切なポイント。自分の悩みや不安を気軽に話せる雰囲気かどうかをチェックしましょう。
生活習慣まで見てくれるか
薬の処方だけでなく、食事・運動・睡眠など生活全体をアドバイスしてくれる医師は理想的です。“生活を支える医療”の視点を持つ先生を選びましょう。
口コミや紹介も参考に
家族・友人・地域の口コミは実体験に基づいた情報源。信頼できる人からの紹介は失敗しにくい選び方です。
よくある疑問Q&A
Q1. かかりつけ医は1人だけでないとダメ?
A. 必ずしも1人とは限りません。内科・皮膚科・婦人科など、分野ごとに“かかりつけ”を持つのもOKです。
Q2. 転居した場合はどうすれば?
A. 住民票の移動に合わせて、引っ越し先で新たなかかりつけ医を探しましょう。以前の診療情報を引き継ぐことでスムーズです。
Q3. 病院で紹介状が必要なのはなぜ?
A. 医療資源を効率的に使うためです。かかりつけ医を通すことで、適切な順序で医療を受けられる仕組みになっています。
まとめ|“自分の健康を一緒に見守るパートナー”を持とう
かかりつけ医は、単に病気を治すための存在ではなく、「あなたの健康を長期的に支えるパートナー」です。
小さな不調を相談できる関係を築くことで、安心して毎日を過ごすことができます。
まだ決まった医師がいない方は、信頼できる「かかりつけ医」を探す第一歩を踏み出してみましょう。
  
  
  
  

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