「デカフェ」と「カフェインレス」、なんとなく体に良さそうだけど、
「結局なにが違うの?」「本当にカフェインゼロなの?」と疑問に思ったことはありませんか?
とくに、妊娠中・授乳中の方や、夜なかなか眠れない・動悸や頭痛が気になる方にとって、
カフェインとの付き合い方はとても大切なテーマです。
この記事では、
- 「デカフェ」と「カフェインレス」の意味と違い
- どんな人にどちらがおすすめか
- 商品を選ぶときのチェックポイント
- 「デカフェならいくら飲んでもOK?」と思う前に知っておきたい注意点
などを、できるだけ専門用語を使わずにわかりやすくまとめました。
「なんとなく」ではなく、「知ったうえで、自分で選べる」ようになることがゴールです。
ぜひ、今日からの一杯を見直すヒントにしてみてください。
そもそもカフェインとは?まずは基礎知識から
カフェインが含まれる主な飲み物・食品
カフェインというと「コーヒー」のイメージが強いですが、実はかなり多くの飲み物や食品に含まれています。
代表的なものは、
- コーヒー
- 紅茶・緑茶・ウーロン茶
- エナジードリンク
- コーラなどの炭酸飲料
- チョコレート、ココア
などです。
「コーヒーは控えているから大丈夫」と思っていても、
お茶やエナジードリンクをたくさん飲んでいると、
1日のカフェイン量が多くなってしまうことも珍しくありません。
まずは「コーヒー以外にもカフェイン源がある」ということを知っておくだけでも、
カフェインコントロールの第一歩になります。
カフェインの主な働き(覚醒作用・利尿作用など)
カフェインは、脳を「少し興奮させる」ような働きを持つ成分です。
眠気を感じさせる物質の働きを一時的にブロックするため、
- 眠気が覚める
- 頭がスッキリする
- 集中しやすくなる
といった効果が期待できます。
一方で、腎臓に働きかけて尿の量を増やす「利尿作用」もあるため、
トイレが近くなったり、体内の水分が失われやすくなったりする側面もあります。
「眠気覚まし」や「仕事のスイッチ」として上手に使えば心強い味方ですが、
飲むタイミングや量によっては、体に負担がかかることもあります。
摂りすぎると起こりやすい不調(眠れない・動悸・頭痛 など)
カフェインを摂りすぎると、次のような不調が出やすくなります。
- 夜になっても眠れない、寝つきが悪い
- 心臓がドキドキする感じがする
- 不安感やイライラが強くなる
- 頭痛や胃のムカムカが出る
また、ふだんからカフェインを多くとっている人が急にやめると、
一時的に頭痛やだるさが出る「カフェイン離脱症状」が起こることもあります。
「寝る前にコーヒーを飲むと眠れない」「飲みすぎると胸がドキドキする」など、
少しでも気になるサインがある人は、デカフェやカフェインレスを上手に取り入れることで、
体がラクになる可能性があります。
「デカフェ」と「カフェインレス」の意味の違い
デカフェとは?(カフェインを“減らした”飲み物)
「デカフェ」とは、もともとカフェインを含む飲み物から、
カフェインを一定量取り除いたものを指します。
たとえば、一般的なコーヒー豆からカフェインを抜く加工をして作られた
「カフェイン除去コーヒー」は、デカフェコーヒーの代表例です。
ここで大切なのは、
デカフェ=カフェインゼロではなく、カフェインが少なくなった状態
という点です。
通常のコーヒーよりはカフェインが少ないものの、
ごく少量は残っているケースがほとんどです。
カフェインレスとは?(もともとカフェインが少ない飲み物)
一方で「カフェインレス」は、もともとカフェインがほとんど含まれていない、
もしくは非常に少ない飲み物を指すことが多いです。
たとえば、
- 麦茶
- ルイボスティー
- ハーブティーの一部
などは、カフェインレス飲料として知られています。
ただし、商品によって表現のしかたが違う場合もあるため、
「本当にカフェインが少ないのか?」を確かめるには、
パッケージの表示や公式サイトの説明をチェックするのがおすすめです。
よくある勘違い:「デカフェ=カフェインゼロ」ではない理由
「デカフェにしたから、カフェインは完全ゼロでしょ?」
というのは、とてもよくある勘違いです。
実際には、デカフェ加工をしても、
カフェインを100%取り除くことは難しく、
ほんの少しだけ残るのが一般的です。
そのため、妊娠中・授乳中の方や、
医師からカフェイン制限を指示されている方は、
- デカフェだからといって「無制限に飲んでOK」とは考えない
- 1日のトータル量や、ほかの飲み物との組み合わせも意識する
といった視点がとても大切です。
日本での表示ルールの目安について
日本では、食品表示の中で「カフェイン○mg」といった具体的な表示がない商品も多く、
「デカフェ」「カフェインレス」と書かれていても、
どの程度カフェインが含まれているのかは商品ごとに差があります。
そのため、
- パッケージ裏面に「カフェイン○%カット」などの記載がないか
- メーカー公式サイトに具体的なカフェイン量が書かれていないか
を確認する習慣をつけておくと安心です。
デカフェとカフェインレスのメリット・デメリット
デカフェのメリット・デメリット
メリット
- コーヒーや紅茶の「香り・風味」を楽しみながら、カフェイン量を減らせる
- 夕方〜夜でも、通常のコーヒーよりは眠りへの影響を抑えやすい
- 妊娠中・授乳中でも、楽しめる選択肢が増える
デメリット
- 通常のコーヒーと比べると、香りやコクが少し物足りなく感じることもある
- カフェインはゼロではないため、「完全にカフェイン断ちしたい人」には物足りない場合もある
- 一般的なコーヒーに比べて価格が少し高めになりやすい
「コーヒーの味は好きだけど、カフェインを減らしたい」という人には、
デカフェはとても心強い選択肢になります。
カフェインレスのメリット・デメリット
メリット
- もともとカフェインがほとんど含まれていないので、安心感が高い
- 寝る前や、小さなお子さんと一緒のティータイムにも取り入れやすい
- 麦茶やルイボスなど、ミネラル補給やリラックスに役立つものもある
デメリット
- コーヒーや紅茶のような「しっかりした苦味・コク」を求める人には物足りないことがある
- 種類によっては香りの好みが分かれやすい
- 「コーヒー味」が欲しいときには、別途デカフェコーヒーを選ぶ必要がある
「カフェインを可能な限り減らしたい」「夜はカフェインゼロに近いものがいい」という人は、
カフェインレス飲料をうまく組み合わせると、心身ともにラクになることが多いです。
どんな人に向いている?タイプ別のおすすめ
妊娠中・授乳中の方
妊娠中や授乳中は、赤ちゃんへの影響を考えてカフェインを控えたいと考える方が多い時期です。
この時期は、
- どうしてもコーヒーが飲みたいとき → デカフェコーヒー
- 日常の水分補給や食事中 → 麦茶やカフェインレスのお茶
といったように、シーン別に飲み物を使い分けるのがおすすめです。
ただし、体調や持病によって適切な量は変わるため、
不安がある場合は、必ず主治医や助産師さんに相談しながら調整していきましょう。
夜の睡眠の質を高めたい方
「布団に入ってもなかなか眠れない」「夜中に何度も目が覚める」
そんな方は、カフェインとの付き合い方を見直すことで、睡眠の質が変わることがあります。
具体的には、
- 午後のある時間以降は「通常のコーヒー」を控える
- 代わりに、デカフェコーヒーやカフェインレスティーに切り替える
といった工夫が有効です。
いきなり全てを変える必要はありません。
まずは「夕方以降だけデカフェにする」など、できる範囲から始めてみるのがおすすめです。
頭痛・動悸・不安感が出やすい方
カフェインは、人によって感受性に大きな差があります。
少しの量でも、
- 動悸が強くなる
- 手が震える
- 不安感が増す
といった反応が出やすい体質の方もいます。
こうした傾向がある方は、
まずは1〜2週間、デカフェやカフェインレスに切り替えてみて、自分の体調がどう変わるか観察する
という方法がおすすめです。
もし体調の変化が気になる場合は、自己判断に頼りすぎず、
医師や専門家に相談しながら調整していきましょう。
カフェインは控えたいけれど、コーヒーの香りを楽しみたい方
「香りと雰囲気は楽しみたいけれど、カフェインは抑えたい」
という方には、デカフェコーヒーがぴったりです。
最近は、カフェチェーンやコンビニでもデカフェメニューが増えており、
味や香りのクオリティも年々高まっています。
- 日中は通常のコーヒー
- 夕方以降はデカフェコーヒー
といったように、「時間帯で使い分ける」という発想を持つと、
無理なくカフェイン量をコントロールしやすくなります。
デカフェ・カフェインレス商品の正しい選び方
原材料表示・カフェイン量のチェックポイント
商品を選ぶときは、まず「原材料名」と「栄養成分表示」をチェックしましょう。
- コーヒーや紅茶の場合 → 「カフェインレス」「カフェイン○%カット」などの表記
- お茶・ハーブティーの場合 → 原材料に「茶葉」か「ハーブ」かが書かれているか
などを確認します。
カフェイン量が具体的に書かれていない場合は、
メーカーの公式サイトに情報が載っていないかチェックすると安心です。
カフェイン除去方法の違い(薬剤使用・ウォータープロセスなど)
デカフェコーヒーは、カフェインの抜き方によって風味やイメージが変わります。
代表的な方法として、
- 水の力を使ってカフェインを抜く方法
- 二酸化炭素を使う方法
- 溶剤(薬剤)を使う方法
などがあります。
最近では、水や二酸化炭素を使った方法をアピールする商品も増えています。
気になる方は、パッケージや公式サイトで「カフェイン除去方法」にも注目してみてください。
コーヒー・紅茶・緑茶・ハーブティー別のおすすめの選び方
コーヒー系が好きな人
- デカフェコーヒーのドリップバッグやインスタントを常備しておく
- カフェチェーンで「ディカフェ」「デカフェ」に対応している店舗をチェック
紅茶・緑茶が好きな人
- カフェインレスのブレンドティーや、ほうじ茶・玄米茶など、カフェイン少なめのお茶を選ぶ
- 夜はルイボスティーやハーブティーに切り替える
ハーブティー派の人
- カモミールやレモンバームなど、リラックス系のブレンドを選ぶ
- 妊娠中の場合は、飲んで良いハーブかどうかを必ず確認する
自分の「好きな味」を大切にしながら、カフェイン量も意識していくのがポイントです。
コンビニ・スーパー・カフェでの選び方のコツ
コンビニやスーパー、カフェでも、最近はデカフェ・カフェインレス飲料が増えています。
- ペットボトルのお茶 → 「カフェインゼロ」「カフェインレス」表記を探す
- 缶コーヒー → デカフェタイプやカフェイン控えめ商品をチェック
- カフェ → レジ横やメニューに「ディカフェ」対応の表記がないか確認
「いつものお店」で、デカフェやカフェインレスの選択肢がどれくらいあるか、
一度じっくり見てみると、新しい発見があるはずです。
「デカフェだから安心」はNG?注意したいポイント
デカフェでもカフェインゼロではない可能性
繰り返しになりますが、デカフェは「カフェインが少ない」のであって、
「完全にゼロ」ではないことがほとんどです。
そのため、
- 1日に何杯もデカフェコーヒーを飲む
- ほかのお茶やチョコレートも頻繁にとる
といった状態だと、気づかないうちにカフェイン量が積み重なってしまうことがあります。
「通常のコーヒー+デカフェ+お茶+チョコ」など、
トータルでどれくらい口にしているかを、時々振り返ってみましょう。
砂糖・シロップ・ミルクでカロリーや糖質が増える落とし穴
デカフェやカフェインレス飲料は「カフェイン」の面では比較的安心ですが、
砂糖やシロップ、ミルクたっぷりのアレンジにすると、
カロリーや糖質が一気に増えてしまうことがあります。
- フレーバーシロップ入りのデカフェラテ
- クリームたっぷりのカフェインレスドリンク
などは、カフェインは少なくても、血糖値や体重管理の面では注意が必要です。
カロリーも気になる方は、砂糖の量を減らしたり、
ノンシュガー・微糖タイプを選んだりするのがおすすめです。
飲みすぎ・一気飲みを避けたい人の目安量
どんな飲み物でも、「たくさん飲めば良い」というものではありません。
デカフェやカフェインレスであっても、
- 一度に大量に飲む
- 喉が乾いていないのに習慣的に飲み続ける
といった習慣は、胃腸への負担や夜間のトイレ回数増加などにつながることがあります。
目安としては、
のどの渇きを感じたときに、少しずつこまめに飲む
というイメージで付き合うと、体への負担を抑えやすくなります。
今日からできる!カフェインとの上手な付き合い方
1日のカフェイン摂取量の目安をざっくり知っておく
カフェイン量をミリグラム単位で完璧に管理する必要はありませんが、
- コーヒーやお茶を「何杯も」飲んでいないか
- エナジードリンクやチョコレートも重なっていないか
といった「ざっくりした把握」はとても大切です。
普段の飲み物・おやつを一度書き出してみると、
自分の傾向が見えてきます。
時間帯別のおすすめ(朝は通常、午後以降はデカフェなど)
カフェインとの付き合い方でおすすめなのが、
「時間帯でルールを決める」方法です。
例としては、
- 午前中:通常のコーヒー・紅茶OK
- 午後:1杯まで
- 夕方以降:デカフェ・カフェインレスのみ
といったシンプルなルールでも、
睡眠の質が変わる方は多くいます。
自分の生活リズムや体質に合わせて、
「ここから先はデカフェゾーン」というマイルールを作ってみましょう。
無理にゼロにしない「ゆるカット」の考え方
カフェインを気にし始めると、
「完全にゼロにしなきゃ」と頑張りすぎてしまう方もいます。
しかし、急にすべてをやめようとすると、
ストレスがたまったり、逆に頭痛などの離脱症状が出たりすることもあります。
おすすめなのは、
- まずは「毎日飲んでいるうちの1杯だけデカフェに変えてみる」
- 「平日だけカフェイン量を意識して、休日はあまり気にしない」
といった「ゆるいカット」から始めることです。
無理なく続けられるやり方のほうが、
結果的に体にも心にも優しくなります。
よくあるQ&A|デカフェ・カフェインレスの疑問をまとめて解決
Q1:妊娠中はどのくらいまでなら飲んでいい?
妊娠中のカフェイン量には目安がありますが、
体格や体質、妊娠経過によっても変わるため、一概には言えません。
一般的には「とりすぎないよう注意する」ことが勧められており、
- どうしてもコーヒーが飲みたいときはデカフェを選ぶ
- 日常の水分補給は麦茶やカフェインレスのお茶を基本にする
といった工夫がおすすめです。
不安がある場合は、必ず主治医に相談して、
その人に合った目安を決めてもらいましょう。
Q2:子どもにデカフェコーヒーを飲ませても大丈夫?
デカフェは通常よりカフェインが少ないとはいえ、
完全にゼロではない場合が多いです。
小さな子どもはカフェインの影響を受けやすいため、
基本的には、カフェインを含む飲み物は控えめに考えたほうが安心です。
どうしても一口飲みたがる場合は、量をごく少量にしたり、
カフェインレスのお茶や飲み物を用意してあげると良いでしょう。
Q3:カフェイン抜きにすると頭痛が出るのはなぜ?
毎日たくさんカフェインをとっている人が、急にカフェインを減らすと、
一時的に頭痛やだるさが出ることがあります。
これは「カフェイン離脱」による症状と考えられています。
この場合は、
- いきなりゼロにせず、少しずつ減らしていく
- 通常コーヒー → デカフェ → カフェインレスと段階的に変えていく
といった方法が役立つことがあります。
症状がつらい場合は、自己判断せず、医師に相談してください。
Q4:インスタントでもデカフェを選べる?
はい、最近はインスタントでもデカフェタイプが充実してきています。
- スティックタイプ
- 詰め替え用ボトルタイプ
など、さまざまな形で販売されているので、
忙しい朝や職場の休憩時間などにも取り入れやすくなっています。
「とりあえず1つデカフェのインスタントを常備しておく」だけでも、
選択肢の幅がぐっと広がります。
Q5:どれくらい続けると体調の変化を感じやすい?
個人差はありますが、
カフェイン量を見直して1〜2週間ほど経つと、
- 寝つきがよくなった
- 夜中に目が覚めにくくなった
- 動悸や不安感が少しラクになった気がする
と感じる方もいます。
もちろん、すべてがカフェインだけの影響とは限りませんが、
「試しに生活を変えてみて、自分の体で確かめる」ことはとても大切です。
体調の変化が心配な場合は、必ず医師や専門家に相談しながら進めていきましょう。
まとめ|自分に合った「デカフェ・カフェインレス」で心と体をいたわろう
デカフェやカフェインレスは、
「我慢するための代用品」ではなく、
心と体をいたわりながら、飲み物との付き合い方を見直すための心強いパートナーです。
- デカフェ=カフェインが少ない
- カフェインレス=そもそもカフェインが少ない
という違いを理解したうえで、
自分の体調やライフスタイルに合った一杯を選んでいきましょう。
まずは、今日の「1杯」をいつもと少しだけ変えてみるところから。
その小さな一歩が、数週間後の「なんだか最近、調子がいいかも」に
つながっていくはずです。


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