「毛布は上にかけるの?それとも布団の下に入れるのが正解?」
冬になると毎年のように話題になるこの疑問。実は、毛布の位置は寝具の 素材と役割 によって「最適解」が変わります。
結論から言うと、
- 羽毛布団・綿布団 → 毛布は「上」
- ポリエステル(化学繊維)毛布 → 毛布は「下」
が基本です。
ただし、毛布を上にすると「重く感じて寝返りしにくい」人もいます。
寝返りは睡眠の質にとってとても重要なため、暖かさだけでなく、寝返りのしやすさのバランスが大切になります。
この記事では、なぜその順番になるのか、どうすれば暖かく快適に眠れるのかを、科学的根拠と実践例でわかりやすく解説します。
毛布は上か下かの結論
| 布団の種類 | 毛布の位置 | 理由 |
|---|---|---|
| 羽毛布団・綿布団 | 毛布は上にかける | 布団本来の「空気を含んで保温する力」を毛布で逃さず包めるため |
| ポリエステル毛布 | 毛布は身体の近くに入れる(下側) | 体温を直接受け止めて温めやすい素材のため |
ただし「重さ」に注意
毛布を上に重ねると、
「なんか重い…」「寝返りがしにくい」と感じる場合があります。
寝返りは、睡眠中に体圧を分散し、血流を保ち、姿勢を調整するための大切な動き。
一晩に 20〜30回ほど 行われます。
毛布が重いと、
- 肩や腰に負担がかかる
- 体が固定される
- 夜中に目が覚めやすくなる
といったことが起き、「暖かいのに朝だるい」状態につながります。
→ 暖かさ と 寝返りのしやすさ、両方のバランスが大切です。
なぜ毛布の位置で暖かさが変わるのか?
羽毛布団は「空気の層」が命
羽毛布団は、羽毛が空気を含んで膨らむことで断熱効果を発揮します。
体のすぐ上に毛布を置いてしまうと、羽毛が十分にふくらまず、性能が下がってしまうことに。
→ 羽毛布団は体の上に直接かけ、外側に毛布で保温するのが最も暖かい。
ポリエステル毛布は「体温キャッチ型」
化学繊維の毛布は、肌に近いところで体温を受け止めると、熱が逃げにくく、暖かさが持続します。
→ 毛布を体に近い位置に置くことで最大の効果を発揮します。
ベストな寝具の重ね方
羽毛布団を使っている人
毛布(上)
↓
羽毛布団
↓
体
→ 羽毛布団の性能を最大化しながら、毛布が外側で保温。
ポリエステル毛布を使っている人
掛け布団
↓
毛布(下)
↓
体
→ 体温を直接キャッチして暖かい空気層をつくる。
毛布が重く感じる人のための解決策
- 軽量の毛布に変更する(薄手ウール・軽量ブランケットがおすすめ)
- 毛布をかけるのではなく「布団の外側に軽く覆う」
- タオルケット+羽毛布団+毛布の順で「保温カバー」構造にする
- 寝返りしやすいゆとりを確保する(肩を圧迫しない位置でかける)
→ 暖かさをキープしながら、体の自然な動きも守れる。
よくあるQ&A
Q:電気毛布はどこに入れる?
→ 体のすぐ下(シーツの下) に入れるのがベスト。
ただし乾燥しやすいので、弱~中で使うと快適。
Q:朝方に寒くて目が覚める…
→ 布団内の空気が逃げている可能性
タオルケットを一番上に薄くかけると、保温が安定します。
まとめ
- 羽毛布団 → 毛布は上
- ポリエステル毛布 → 毛布は下
- 暖かさ+寝返りのしやすさ のバランスが快眠のカギ
毛布の位置を少し変えるだけで、体感温度が2〜3℃変わると言われています。
今夜から試せば、朝のスッキリ感が変わりますよ。



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