はじめに|杖を選ぶことは安心につながる

歩くときに不安を感じることはありませんか?杖はただの歩行補助具ではなく、安心して外出するための大切なパートナーです。自分に合った杖を選ぶことで、転倒のリスクを減らし、肩や腰への負担も軽くなります。
この記事では、杖の種類、長さの目安、選ぶときのポイントをわかりやすく解説します。初めて杖を使う方でも安心して選べる内容ですので、ぜひ参考にしてください。
杖にはいろいろな種類がある

杖にはいくつか種類があり、それぞれ特徴があります。用途に合った杖を選ぶことが大切です。
- T字杖(一本杖)
もっとも一般的で、軽くて扱いやすいのが特徴です。散歩や買い物など、日常生活で使いやすいタイプです。 - 多点杖(先が3点や4点に分かれた杖)
安定感が高く、ふらつきやすい方におすすめです。杖が床にしっかり接地するため、転倒リスクが減ります。 - 折りたたみ杖
旅行や外出先で持ち運ぶのに便利です。軽くてコンパクトに折りたためるので、バッグに入れても邪魔になりません。 - ロフストランドクラッチ(前腕で支えるタイプ)
前腕で体重を支えるタイプで、長時間歩くときやリハビリでの使用に適しています。しっかり体を支えたい方におすすめです。
種類 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|
T字杖(一本杖) | 軽くて扱いやすい | 日常生活向き |
多点杖 | 安定感がある | 転倒が心配な方 |
折りたたみ杖 | 持ち運び便利 | 旅行・外出用 |
ロフストランドクラッチ | 前腕で支える | リハビリ・長時間歩行 |
杖の正しい長さはどう決める?

杖の長さが合わないと、肩や腰に負担がかかったり、歩きにくくなったりします。正しい長さの測り方は次の通りです。
- 腕を自然に下ろしたとき、手首の高さに杖のグリップがくる
- 身長の半分くらいに少しプラス(+2〜3cm)が目安
例えば、身長160cmの方なら杖の長さは約82〜85cmです。店頭で試すときは、腕を自然に下ろして握りやすさを確認しましょう。
身長 | 杖の長さ目安 |
---|---|
150cm | 75〜77cm |
160cm | 82〜85cm |
170cm | 87〜90cm |
杖を選ぶときに見てほしいポイント

杖を選ぶときは次のポイントに注意してください。
- 握りやすさ
手にフィットする形や柔らかい素材を選ぶと、長時間持っても疲れません。 - 軽さ
軽量なアルミ製やカーボン製なら、持ち運びがラクで、手首や肩への負担も少なくなります。 - 高さ調整
ボタンで簡単に調節できるタイプがおすすめです。家族で共有する場合も便利です。 - デザイン
好きな色や柄を選ぶと、お出かけが楽しくなります。杖は生活を支える道具ですが、おしゃれも楽しめます。
目的やシーン別のおすすめ

杖は用途によって選び方が変わります。
シーン | おすすめの杖 | 理由 |
---|---|---|
散歩・買い物 | T字杖 | 軽くて扱いやすい |
ふらつき・転倒予防 | 多点杖 | 安定感がある |
旅行・持ち運び | 折りたたみ杖 | コンパクトに折りたためる |
リハビリ・長時間歩行 | ロフストランドクラッチ | 前腕で支えられる |
自分の生活スタイルに合わせて選ぶと、杖の効果を最大限に活かせます。
杖の正しい持ち方・使い方

杖は持ち方や使い方にもポイントがあります。
- 痛い方の足と反対の手で杖を持つ
片足が不安定な場合は、反対側の手に杖を持つと体を支えやすくなります。 - 歩き出しのコツ
杖と反対の足を同時に出すと、バランスを取りやすくなります。 - 杖先ゴムのチェック
先端のゴムはすり減ると滑りやすくなるため、定期的に交換しましょう。
まとめ|自分に合った杖で安心して歩こう

杖選びは「種類」「長さ」「使いやすさ」の3つが大切です。迷ったときは、実際に手に取って試すことが一番安心です。
自分に合った杖を見つけることで、外出が楽になり、転倒のリスクも減ります。杖をパートナーにして、安心して毎日を歩きましょう。
付録|よくある質問(FAQ)

- Q. 杖はどちらの手に持つの?
→ 痛い方の足と反対の手に持つのが基本です。 - Q. ゴムはどれくらいで交換するの?
→ すり減ってきたら交換。滑りやすくなる前にチェックしましょう。 - Q. 杖は介護保険で購入できる?
→ 医師の指示書があれば、介護保険や医療費助成で購入できる場合があります。
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