「思っていたより医療費が高かった…」「入院が長引いて費用が心配…」
そんなときに役立つのが 高額医療制度(正式名称:高額療養費制度) です。
日本では、公的医療保険に加入していれば、医療費が高額になりすぎないよう 自己負担に上限額が定められています。
この制度を知っているか、知らないかで、「支払う金額」が大きく変わります。
本記事では、初めての方でも理解できるように、
制度の仕組み・上限額・申請の流れ・注意点 をやさしく解説します。
高額医療制度(高額療養費制度)とは?
高額医療制度とは、1か月(同じ月)の医療費が高額になったとき、自己負担額を一定の限度額までに抑える制度 です。
対象になる医療
- 入院費
- 手術費
- 通院(外来診療)
- 処方薬の費用 など
いずれも 公的保険が適用される医療 が対象です。
対象外になるもの(注意ポイント)
| 対象外の費用 | よくある例 |
|---|---|
| 自由診療 | 美容目的、先進医療の一部など |
| 差額ベッド代 | 個室・特別室の利用 |
| 食事代 | 入院中の食事療養費 |
| 日用品費 | パジャマ・タオル・テレビカードなど |
ポイント
「保険が効くもの」=対象
「保険が効かないもの」=対象外
と覚えるとシンプルです。
自己負担限度額はいくら?(年収で決まります)
自己負担の上限額は、加入している健康保険と年収 によって決まります。
目安はこちら👇
| 年収の目安 | 自己負担限度額(月) |
|---|---|
| ~約370万円(一般) | 約 57,600円 |
| 約370万~約770万円 | 約 80,100円+(医療費-267,000円)×1% |
| 約770万~約1,160万円 | 約 167,400円+(医療費-558,000円)×1% |
| 低所得者(住民税非課税世帯等) | 35,400円 など |
例)医療費が20万円かかった場合
通常3割負担 → 6万円
→ 年収370万円以下の人なら、限度額は57,600円 → 差額が戻る
どうやって利用するの?申請の方法は2通り
① 受診後に「払い戻し」を受ける方法
退院・治療後に、医療保険へ申請すると、超えた分が数か月後に返金 されます。
必要なもの
- 高額療養費支給申請書
- 医療費の領収書
- 保険証
② 事前に「限度額適用認定証」を取得する方法(おすすめ)
事前に申請して「限度額適用認定証」を受け取っておくと、
病院の窓口での支払いが最初から少なくて済みます。
入院が決まったら、先に申請するのが安心です。
同じ月に複数の病院を受診した場合は?
同じ月で、同じ健康保険に加入している家族なら、
医療費は世帯で合算できます。
例)
夫:入院で自己負担 50,000円
妻:通院で自己負担 20,000円
→ 合計 70,000円 → 限度額を超えた分が返金対象
家族で支え合う制度として、とても大切なポイントです。
よくある質問(Q&A)
Q:差額ベッド代は対象になりますか?
→ 対象外です。 個室利用は自己負担になります。
Q:自由診療が一部含まれている場合は?
→ 保険が適用される部分のみ 高額医療制度の対象です。
Q:薬局の処方薬は?
→ 保険適用の薬は 対象になります。
まとめ|知っているだけで医療費の不安は軽くなる
- 高額医療制度は、医療費の負担を軽減する大切な制度
- 年収に応じて自己負担の上限額が決まる
- 入院が決まったら「限度額適用認定証」を申請するのがおすすめ
- わからないときは、病院の医療相談窓口や保険者に相談できる
医療は、身体だけでなく「心」と「お金」も大切です。
この制度を知ることは、治療に専念するための安心につながります。


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