【理学療法士監修】側弯症に効くストレッチ5選&エクササイズ4選|自宅でできるケア法

背中

「最近、肩の高さが違う気がする」「姿勢が悪いとよく言われる」──
そんな悩みを抱えている方、それは側弯症が原因かもしれません。

側弯症は、背骨が左右にゆがんでしまう状態のこと。軽度であれば、自宅でのストレッチやエクササイズで改善が期待できる症状です。この記事では、【理学療法士監修】のもと、側弯症の原因やセルフケア方法を詳しく解説し、自宅で簡単に取り組めるストレッチ4種とエクササイズ4種をご紹介します。


側弯症とは?|背骨のゆがみとその症状

側弯症(そくわんしょう)とは、本来まっすぐなはずの背骨が横方向にS字またはC字型に曲がってしまう状態を指します。

側弯症の主な種類

  • 特発性側弯症:原因不明。思春期の女子に多く見られます
  • 機能的側弯症:姿勢の崩れや筋力バランスの偏りが原因
  • 構築性側弯症:骨そのものに変形がある場合

よくある自覚症状

  • 鏡を見ると肩や腰の高さが左右で違う
  • 片側の背中だけが張りやすい
  • 疲れやすく、腰痛・肩こりが慢性化している

特に機能的側弯症は、日常的な姿勢や筋肉の使い方のクセが原因なので、セルフケアによる改善が可能です。


なぜストレッチとエクササイズが効くの?

側弯症によって起こる筋肉の緊張やアンバランスを整えるには、「ストレッチ」と「エクササイズ」を組み合わせるのが効果的です。

種類目的効果
ストレッチ筋肉をほぐし柔軟性を高める背骨周辺の緊張緩和・姿勢改善
エクササイズ筋力バランスを整える体幹の安定・再発予防

どちらか一方ではなく、両方をバランスよく取り入れることで、より高い改善効果が期待できます。


自宅で簡単!専門家オススメの側弯症に効くストレッチ5選【理学療法士推奨】

上半身回旋ストレッチ|背中と前胸部の柔軟性を高める

横向きに寝て、両膝を曲げます。上側の手で大きな円を描くように上半身を捻ります。背骨周囲と前胸部が伸ばされることを意識しましょう。
※骨盤は真横を向いた状態をキープ。上を向かないように注意!
回数:左右10回ずつ×2セット

脇伸ばしストレッチ|脇下側面の柔軟性を高める

座った状態で両手を組み、手のひらを返して頭の上に伸ばす。肘を伸ばしたまま横に倒す。脇の下が伸ばされることを意識。
※体を捻らないように注意!
回数:左右10秒ずつ×2セット

下腹部ストレッチ|下腹部の柔軟性を高める

タオルを丸めて床に置き、下腹部で乗るようにして横向きで寝ます。上側の膝は下ろすようにし、上側の下腹部を伸ばします。
※体が前後にブレないように注意!
回数:左右30秒ずつ×1セット

腰ツイストストレッチ|腰のねじれ解消+股関節の柔軟性を高める

床に両膝を曲げて座り、両膝を左右に倒します。
※おしりの位置が前にずれないように注意!
回数:左右20回ずつ×1セット

股関節付け根ストレッチ|股関節付け根の柔軟性を高める

壁に向かってたった姿勢から、片脚を大きく後ろに引きます。両手で壁を押し、体全体を前に傾けます。股関節の付け根が伸ばされることを意識します。
※姿勢が前かがみにならないように注意!
回数:左右20回ずつ×1セット


自宅で簡単!専門家オススメの側弯症に効くエクササイズ4選【姿勢が変わる】

SLRエクササイズ|腸腰筋の筋トレ

床に仰向けで寝た状態で片脚を立て、反対脚を伸ばしたまま持ち上げます。脚をしっかりの伸ばし、踵で大きな円を書くようにします。
※膝が曲がらないように注意!
回数:左右10回ずつ×2セット

中殿筋エクササイズ|中殿筋の筋トレ

横向きに寝た状態で下側の手を頭の上に伸ばします。上側の膝を伸ばたまま、天井に向けて足を持ち上げます。
※腰が上を向かないよに注意!
回数:左右10回ずつ×2セット

うつ伏せで片脚上げ|多裂筋の筋トレ

うつ伏せの状態で片脚の膝を伸ばしたまま持ち上げます。
※腰を反らないように注意!
回数:左右10回ずつ×2セット

サイドプランク(下腹部側面の筋トレ

横向きに寝て下側の肘で上半身を起こします。両膝を揃えて腰を持ち上げます。
※頭から膝までが一直線になるように。腰が「」の字に曲がらないように注意!
回数:左右20秒ずつ×2セット


安全に行うためのポイント【注意点】

ストレッチやエクササイズは、正しい方法で安全に続けることが何より大切です。

  • 痛みやしびれが出たら中止する
  • 反動をつけずにゆっくり行う
  • 深い呼吸とセットで行うと効果UP
  • 症状が重い場合は専門機関を受診する

まとめ:セルフケアで側弯症は改善できる

側弯症は放置すると悪化する可能性がありますが、正しいケアを継続すれば改善できる可能性も高い症状です。

今回紹介したストレッチとエクササイズは、どれも【理学療法士が監修】しており、専門的な視点から効果のあるメニューだけを厳選しました。

「毎日全部やるのは大変…」という方は、まず1日1種目からでもOK
継続することで、姿勢や体の軽さに変化が出るのを実感できるはずです。

あなたの背中が、少しでもラクになりますように。

コメント

タイトルとURLをコピーしました