" /> 介護老人保健施設(老健)とは?特徴・費用・入所条件をやさしく解説|他施設との違いも紹介 | カラダの健康サポートブログ

介護老人保健施設(老健)とは?特徴・費用・入所条件をわかりやすく解説

退院後の生活が不安…そんなときに頼れる「老健」とは?

「退院後、すぐに自宅で生活するのは不安…」「リハビリを続けながら介護も受けたい」
そんな方にとって頼れる存在が、介護老人保健施設(老健)です。

老健は、病院と自宅のあいだをつなぐ“中間的な介護施設”
医療・介護・リハビリの専門職がチームで支援し、自宅復帰を目指すためのケアを行います。

本記事では、老健の特徴や費用、入所条件をわかりやすく解説します。


介護老人保健施設(老健)とは?

介護老人保健施設(老健)とは、病気やけがの治療を終えた高齢者が、自宅復帰を目指してリハビリを行う介護施設です。

医師・看護師・介護士・理学療法士などが常駐し、医療と介護の両面から支援できる点が特徴。
運営主体は医療法人や社会福祉法人で、入所できるのは要介護1〜5の認定を受けた方です。

老健の目的は「治療」ではなく、「自立支援」。
入所中は、歩行・食事・入浴など日常生活の自立を目指すリハビリが行われます。


🌿 老健の主な特徴

老健の特徴は、リハビリを中心とした介護ケアにあります。
以下のポイントを押さえておきましょう。

リハビリ重視のケア体制

理学療法士・作業療法士などが常駐し、個別のリハビリプログラムを実施。
退院後の生活に必要な「歩く」「食べる」「着替える」などの動作を訓練します。

医師・看護師が常駐で安心

老健は医療的ケアにも対応しており、服薬管理や健康チェックも行います。
持病がある方でも、医療と介護が連携しているため安心です。

在宅復帰を目指す中間施設

老健は、長期的に暮らす施設ではなく、自宅復帰を目指す施設
数か月〜半年程度の入所が一般的です。

短期入所(ショートステイ)も可能

介護者の休養や一時的な在宅介護のサポートとして、数日〜数週間の短期利用もできます。

施設名主な目的医療体制入所期間費用目安
老健在宅復帰医師・看護師常駐短期(3〜6か月)約8〜15万円
特養長期生活看護師のみ長期約8〜13万円
有料老人ホーム生活支援施設により異なる長期約15〜30万円

🏠 老健の入所条件と流れ

老健を利用できるのは、要介護1以上の認定を受けている方です。
また、医師の指導のもとでリハビリを受ける必要があります。
ただし、医療処置が多い方(点滴・吸引・人工呼吸器など)は、入所が難しい場合もあります。

入所までの流れ

  1. ケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談
  2. 希望施設を見学し、申込み
  3. 面談・判定会議(医師・看護師・相談員などによる)
  4. 入所決定

💰 老健の費用と自己負担の目安

老健の費用は、介護保険の自己負担(1〜3割)+居住費+食費+日用品費などで構成されます。
1か月あたりの目安は以下の通りです。

項目内容月額目安(1割負担)
介護サービス費リハビリ・介護支援約3〜6万円
居住費部屋代(多床室 or 個室)約2〜5万円
食費1日3食+おやつ約2〜3万円
合計約8〜15万円

※医療費・おむつ代・日用品代などの実費が別途かかります。


🔄 老健と他施設との違い

介護施設にはさまざまな種類がありますが、**老健は「リハビリ中心」**である点が大きな特徴です。

施設名主な目的入所期間医療体制費用の目安
老健在宅復帰を目指す短〜中期医師・看護師常駐約8〜15万円
特養長期生活の場長期看護師のみ常駐約8〜13万円
有料老人ホーム生活支援・快適性重視長期施設により異なる約15〜30万円

👉 老健は「医療+リハビリ」、特養は「生活支援」、有料ホームは「快適性重視」という違いがあります。


⚖️ 老健のメリット・デメリット

メリット

  • 医療と介護の両方が受けられる
  • 専門職によるリハビリで自立をサポート
  • 比較的費用が安い
  • 自宅復帰を目指せる

デメリット

  • 原則として長期入所はできない
  • 入所期間に制限(3〜6か月程度)がある
  • 人気施設は空きが少ない

🔍 老健を選ぶときのポイント

老健を選ぶ際は、次のポイントをチェックしましょう。

✅ スタッフの対応や雰囲気
✅ リハビリ体制(回数・時間・専門職の配置)
✅ 医療連携(夜間対応・緊急時の体制)
✅ 居室の清潔さや設備
✅ 在宅復帰支援の実績

施設によって雰囲気やサービス内容は大きく異なります。
複数の施設を見学し、ケアマネジャーや地域包括支援センターにも相談して決めましょう。


🧭 まとめ:老健は「自立と在宅復帰」を支える介護施設

介護老人保健施設(老健)は、医療と介護の両方を受けながらリハビリができる施設です。
退院後の生活に不安がある方や、自宅復帰を目指したい方にとって、最適な選択肢のひとつといえます。

ただし、長期入所には向かないため、在宅復帰や次の生活ステップを見据えた利用が大切です。
まずは見学・相談から始めて、あなたやご家族に合った施設を見つけましょう。


💬 よくある質問(FAQ)

Q1. 老健にはどのくらいの期間入れますか?
A. 一般的には3〜6か月が目安です。在宅復帰の準備が整えば退所します。

Q2. 医療行為が必要でも入所できますか?
A. 軽度の医療ケア(点滴・吸引など)には対応可能ですが、重度の場合は療養型病院が適しています。

Q3. 面会はできますか?
A. 感染対策を行ったうえで、面会を許可している施設が多いです。事前確認をおすすめします。


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