「登山の途中で足が痛くなって、景色を楽しむ余裕がなかった…」
そんな経験、ありませんか?
実は、登山の疲れや足の痛みの多くは靴の選び方に原因があります。
登山靴があなたの足や登山スタイルに合っていないと、どんなに体力があっても疲労がたまりやすくなってしまうのです。
この記事では、「疲れにくい登山靴」を選ぶためのポイントを、タイプ別・サイズ別・フィット感の視点からわかりやすく解説します。
登山初心者はもちろん、靴選びで失敗したくない中級者にもおすすめの内容です。
登山靴が疲れやすくなる3つの原因

登山中に「足が痛い」「ふくらはぎが張る」と感じるとき、以下の3つが主な原因です。
- サイズが合っていない
小さすぎる靴は指先を圧迫し、下山時に痛みを感じやすくなります。
反対に大きすぎる靴は足が中で動いてしまい、摩擦によって靴擦れが起こります。 - ソールの硬さが登山ルートに合っていない
低山やハイキングコースで硬いソールの靴を履くと、足首が動かず逆に疲れやすくなります。 - インソールや靴下の相性が悪い
靴自体は合っていても、インソールのサポート不足や靴下の厚みが原因で疲労が溜まるケースも。
🔍 ポイント
登山靴選びは「デザイン」ではなく「機能と相性」で決めましょう。
登山靴のタイプ別特徴とおすすめシーン

登山靴は大きく3種類に分かれます。
それぞれの特徴を理解して、自分の登山スタイルに合うものを選びましょう。
タイプ | 特徴 | 向いている登山 |
---|---|---|
ローカット | 軽くて動きやすい。ソールが柔らかい。 | ハイキングや低山(日帰り登山) |
ミドルカット | 足首を適度にサポート。バランスが良い。 | 中級者・整備された山道(丹沢、大山など) |
ハイカット | ホールド感が強く、安定性抜群。 | 長距離・重装備の登山(北アルプス、富士山など) |
🟩 選び方のコツ
- 初心者:ミドルカットを選ぶと失敗が少ない
- トレッキング中心:軽量なローカット
- テント泊や縦走:ハイカットで安定感を重視
疲れにくい登山靴を選ぶ3つのポイント

① サイズ選びは「夕方」に試す
登山中は足がむくむため、実際よりも1.0cm前後大きめのサイズが快適。
試着は足がむくみやすい夕方に行うのがおすすめです。
② フィット感は「つま先」と「かかと」で判断
- 下山時につま先が当たらないか
- かかとが浮かずにホールドされているか
特にかかとのフィット感は“登山の疲労度”に直結します。
③ インソール・ソックスもセットで考える
登山用インソールは、アーチを支えて足裏の衝撃を吸収する重要アイテム。
また、登山靴には厚手のウールソックスが相性抜群。
汗を吸って蒸れを防ぎ、靴擦れも起こりにくくなります。
試着・購入時にチェックすべきポイント

登山靴は必ず試着してから購入することが大切です。
以下のチェックリストを使えば、失敗がぐっと減ります。
✅ 試着時のチェックポイント
- つま先が当たらない(下り坂を想定)
- かかとが浮かない
- 足首が安定している
- 靴紐をしっかり締めても圧迫感がない
- 実際に登山用ソックスを履いて試している
💡 ワンポイント
登山用品店の「傾斜テスト台」で歩くと、下山時のフィット感をリアルに確認できます。
よくある質問(Q&A)

Q1. 登山靴は普段履きに使えますか?
A. 短時間の街歩きならOKですが、ソールが硬いため長時間歩くと逆に疲れます。登山専用として使うのがベストです。
Q2. 防水機能は必要?
A. 山では突然の雨やぬかるみがあるため、防水透湿素材(ゴアテックスなど)付きがおすすめ。
通気性も高く、靴内の蒸れを防いでくれます。
Q3. 登山靴の寿命はどれくらい?
A. 使用頻度にもよりますが、おおよそ3〜5年が目安。
ソールがすり減ったり、加水分解が見られたら買い替え時です。
まとめ|「疲れにくい登山靴」で快適な登山を

疲れにくい登山靴を選ぶコツは、
- 登山スタイルに合ったタイプを選ぶ
- サイズとフィット感を重視する
- インソールとソックスも合わせて考える
この3つを意識するだけで、足の疲れが驚くほど変わります。
登山靴は「道具」ではなく「パートナー」。
あなたに合った一足を見つけて、次の山をもっと快適に楽しみましょう。
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